今なお食べるものに困っている人が大勢います。そのような恵まれない子供たちを助けるものの一つが,プランピー・ナッツです。ここでは,プランピー・ナッツとはどのようなものなのか,詳しく取り上げています。
少し前に,「世界を100人の村に例えたら」という話があったことをご存知だと思います。世界の状況を非常に分かりやすく理解できる話でしたが,この中で,50人は栄養失調の状態にある,という件がありました。つまり,世界の人口の約半数は飢餓の状態にある,ということです。このような恵まれない人々,特に子供たちにユニセフは支援物資として,「プランピー・ナッツ」というものを届けています。フランスのニュートリゼット社が開発したもので,アルミ製の包装容器に入ったピーナッツバターのような栄養補助食品です。一袋で500キロカロリーの栄養を得ることができて,しかも手軽に食べられる食品として,普及されている援助物資の一つです。
これまでもいろいろな栄養食品が発展途上国へ物資として届けられてきましたが,いろいろな問題があり,今ひとつ普及しない状態でした。例えば,水で溶かすようなタイプのものは,清潔な水が必要で,それを指導したり監視したりする医師や保健員も必要でした。しかし,その点でプランピー・ナッツは袋からそのまま食べることができるので,処方すれば子供たちは家庭で十分の栄養を摂ることができます。アルミの密閉容器に入っていますので,細菌が繁殖するような心配もありません。このように,調理の必要がないことや長期の保存が可能なこと,また持ち運びしやすいことなどのメリットがある支援物として普及することによって,病気が減ることが期待されています。
プランピー・ナッツは,栄養不良児に与える食品として粉ミルクに変わる,新しい栄養食品です。ユニセフも画期的なものとして期待して,アフリカに工場を作ったほどですが,実際のところは十分行き届いている訳ではありません。重度の栄養失調の状態でなければ支給されないのが実情です。その理由の一つに,これまで主流であった粉ミルクよりも高価であることが挙げられるでしょう。今後,同じような食品の開発が競争して行なわれるようになると普及も進むと考えられています。携帯しやすく,医師がいなくても処方できる栄養食品として開発されたのですから,ボランティアなどが支給できるようになるまで広まる必要があるでしょう。