エコウィルとは

 環境問題が取り上げられる中で検討されることの一つに,エネルギーの供給ということがあります。そして,エネルギー産業での専門用語もいろいろと聞かれるようになりました。「コージェネレーション」もその一つ。専門的には「熱電併給」という意味ですが,簡単に言えば,一つのエネルギー源で複数のエネルギーを取り出すということです。各都市ガス会社が販売している「エコウィル」もそうです。エコウィルは,都市ガスという一つのエネルギー源を使ってまず発電して家庭の電力を賄い,その発電時に発生する熱を給湯や暖房などに利用するシステムのことです。複数のエネルギーを効率よく得られるというメリットから,都市部を中心に導入が進められています。


エコウィルのメリット

 ガスを使って電気エネルギーと熱エネルギーの二つを得ることと,電気と熱それぞれにエネルギー源を確保することには,エネルギー効率や環境性,経済性などの点で格段の差があります。通常は郊外にある発電所から送電線を使って電気が送られる訳ですが,その間にどうしても送電ロスが発生します。これは,距離が長ければ長いほど大きくなり,電気的な損失が大きくなります。しかし,エコウィルを使うと,家庭で使う電力をその場で発生させることができますので,効率の面で大きなメリットがあります。また,このときに発生する熱を給湯などに利用することで,二酸化炭素の排出量を抑えることができます。当然ながら,自宅で発電しますので,電力会社からの電力供給も最小限になります。

エコウィルを導入するには

 環境への配慮から,また経済性を考えてエコウィルを導入したいと考える家庭もあるでしょう。まずは,ガス会社へ問い合わせてみてください。資料などをもらうことができるでしょう。東京ガスや大阪ガス,仙台ガス,東邦ガス,九州ガス,その他ガス会社がエコウィルを扱っています。導入に掛かる費用が気になりますが,省エネ性などが認められ,国からの補助金を受けることができますし,自治体によっては同じように補助制度を設けているところもあります。よく問い合わせると良いでしょう。暖かい生活環境が長期間必要な気候ではないため日本での普及率は低いですが,環境面への対策としてさらなる導入が期待されています。




エコウィルのメリット